神村学園 鹿児島城西 秦勝利 前薗奎斗 鹿児島城西 佐々木誠

2020 鹿児島県高校野球秋季大会 準決勝 神村学園対鹿児島城西戦

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今頃ですが 準決勝 神村学園対鹿児島城西戦のレビューです。なぜ今頃と思われるでしょう。理由は鹿児島城西ファンのメタボ社長として あの大敗から立ち上がることが出来ず ブログを書くことに気力が湧かなかったのが原因ですが 某SNSのDMで「なんで書かんのじゃ こちとら待っとんのじゃ ひいきすんな ボケ!」との激励のDMを頂いたため あの大敗試合をレビュ-したいと思います。
2020年 鹿児島県高校野球秋季大会 準決勝 神村学園対鹿児島城西
メンバー表はこちら まずは鹿児島城西

レギュラー及びベンチ入りの構成は多くが鹿児島県中学軟式野球(学校の部活)出身者
硬式野球で実績があるのは 主将6乗田元気(鹿児島出水ボーイズ)と注目の1年16藤本明希(糸島ボーイズ)ぐらい
どうも佐々木監督 福岡・熊本の少年野球チーム営業は糸島くらいで残りは系列の育英館中軟式野球部が県内では常勝チームなので そこからの情報で県内の軟式選手を中心にリクルートする手法でしょうか?
まあ 昨年の中学軟式注目選手はれいめいに入学した本川瑛光投手(国分南中卒)でしたが、今年の注目は某中学の某捕手でしょうから あの強烈スラッガー捕手をどこが獲とくするかは 注目です。
対する神村学園のベンチ入りメンバーはこちら

関西にいた山本常夫 前監督時代に出来た関西ルートを上手く引き継ぎ 現在では福岡・熊本の優秀な硬式少年野球チームのリクルートを形成しています。
中でもレギュラー陣は驚きの
投 秦勝利    2年 奄美 阿木名中卒 軟式野球
捕 中島悠登 2年 球道ベースボールクラブ(福岡 硬式)
一 前薗奎斗 2年 県央宮崎ボーイズ(宮崎 硬式)
二 福田将大 1年 川崎ドリームス(福岡 硬式)
三 甲斐田絋整 2年 筑後リバーズ(福岡 硬式)
遊 長谷杏樹 2年 神戸中央リトルシニア(兵庫 硬式)
左 松岡輝 2年 大浜ファイターズ(長崎 硬式)
中 西村大地 2年 佐賀フィールドナイン(佐賀 硬式)
右 寶永陸翔 2年 伊仙町立伊仙中 軟式野球
控投 内堀遼太 1年 球道ベースボールクラブ (福岡 硬式)

他チーム指導者から見るとよだれの出るような選手構成です。ただ小田監督になってから鹿児島県内からの選手も増えたようで天保山・栗野・桜山・谷山北・市来と地元選手も散見されます。
そして この試合 注目の先発メンバーがこちら

神村学園は上記の不動のレギュラー陣。そして鹿児島城西は9番レフトに芳拓海選手(2年 古仁屋中卒)を起用。この芳君 中学時代は現在 城西不動のサード長君がエース 捕手にこの芳君で古仁屋中を県準優勝に導きました。なので新チームでも捕手で起用と思いきや 樟南のエース西田と現大分明豊のエース太田投手の捕手をしていた鍛治屋君(宮之城中卒)が同チームにいるので外野手での出場となります。
試合は神村学園 2年エース秦勝利の140km台ストレートに鹿児島城西が手を焼く展開。


初回に1・2塁のチャンスを掴みましたが5番長のサードゴロでものに出来ず0点。
その裏 神村学園は当たっている1番長谷がレフト前で出て 城西のミスや与四球があり満塁のチャンスで この日なぜか6番に入っている前園君にまわります。

注目のバッター前園は期待に応えてセンター前ヒット 神村学園が2点を先制します。
鹿児島城西は2回表のノーアウト1・2塁のチャンスを作りましたが 9番芳 1番林が連続内野フライで無得点。うーん ガンガン振るチームの悪いデメリットが出ています。
2回裏の神村学園は又も1番長谷君が軽くレフト前で出塁。その後もライト前に運ばれますが 鹿児島城西 ライト大島正太郎の好返球でなんとか0点。これはもう今日の神村学園 当たりまくってます
3回表 鹿児島城西は期待の乗田・板敷が連続三振。この回も・・・と思いきや 敵失から5番長がレフトオーバーのツーベースで1点を返し2対1とします。この時までは打ち合いの接戦になるのではと思ってました。この時までは
その裏 神村学園は2連打でノーアウト1・2塁のチャンスを作りまたも回ってきた今日はなぜか6番の前園君。そしてここで

もう天晴 前園君 ここまでどこ投げても打ちそうなバッターは久しぶり。
これで3回裏で3点ビハインド
鹿児島城西 佐々木監督も 今日の板敷君では厳しいと感じたのか もう一人のエース サード長君をマウンドに上げ 後を託します。

しかしその後も内外野のエラー等が続き7対1 
神村学園 3番寶永陸翔の左中間へのツーベースで8対1
残念ながら神村学園の猛攻を長君でも抑えることができず ここで降板。投手専業の11 日高未尊投手(2年 兵庫県西落合中卒 神戸箕谷リトルシニア)と交代します。

メタボ社長 この日高投手は3回戦の鹿実戦から見てます。打ち込まれるシーンも散見されますが それ以上にこの投手はストライクが先行して取れます。コントロールも才能です。冬場走り込んで体重を増やし 球速と球質そしてスリークウォータなのですからシンカーを覚えれば もの凄いいい投手になるのではないかと思っています。今は球質が素直すぎて 球筋を見切りやすいのでは。
試合は代わった日高君も適時打や押し出しもあり3回を終わって11対1と神村学園が圧倒的差をつけます。

追い上げたい鹿児島城西でしたが 4回攻撃も内野フライ 三振 内野フライとあっけなく終了。うーんフライボール革命
4回裏 なんとか なんとか流れを止めたい鹿児島城西は来年の主力投手であろう1年藤田 2年江口を投入し火消しに奮闘するもこの回でも3失点。14対1となります。しかし2年江口君の速球は これは ひょっとして・・・
一矢報いたい鹿児島城西でしたが 2番乗田三振 4番巻三振 5番長センターフライであっけなく試合終了。
神村学園の泰勝利投手は5回を投げて6奪三振の好投。打ち合い上等の鹿児島城西が全く打てず完敗となった試合でした。

選手のポテンシャルは互角と思います。鹿児島城西も同様に3回戦の鹿児島実業戦で選手のポテンシャルは互角でも鹿実投手陣の隙をつき大勝。今日はその真逆の展開となりました。
鹿児島城西の目指す1イニングで5点を目指す野球。はまらなくては こんな展開となる典型ですが 私が学生に戻れるのであれば こんな城西で野球がしてみたい。
ただ 昨年はコンパクトな打撃で出塁率が高かった選手が、今年は凡フライが多く明らかに不調に見えてしまうので 全ての選手にガンガン振らして長打を狙わせるのはいい指導法なのかと疑問点も持ちました。でも やっぱりそれでいいんです。それが鹿児島城西 佐々木野球ですから。

勝った神村学園は九州大会出場確定。正直この時期に ここまで完成度の高いチームを作り上げる小田監督 あっぱれです。
最近 九州大会では実績を出せてませんので 是非とも九州大会では好成績を期待しています。

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