やはり野球は投手力が重要

2020 鹿児島県高校野球夏季大会 決勝トナメ1回戦 鹿児島実業対鹿児島城西の最強鉾盾対戦は鹿児島城西の勝利

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今年度の鹿児島県高校野球界を引っ張ってきた世代無敗の鹿児島実業とプロ注目右腕を擁する選抜甲子園出場も決めた鹿児島城西戦
まさか こんな結果になってしまうとは誰が想像したでしょうか?
まずは 結果をご覧ください。

11対0 城下・坂本・古川・加島・高田という好打者を揃えた鹿実が城西投手陣の調子次第ではこのような大差がつくかもと思っていましたが、まさかの逆の展開。
試合を振り返ってみましょう。
初回から四球を連発する鹿実エース加島の異変。
おそらく鹿実 宮下監督が加島をエースに置くのは抜群のコントロールによる安定感です。
彼のスライダーは真ん中高めからスライドしながら沈む球筋なのですが 球速もあまり落ちないので非常にやっかいな球筋です。
それが初回からストライクが取れません。ただストライク・ボールがはっきりしていたわけではなく 際どいボールの結果だったと思います。
昨年秋の九州大会時の加島投手 投球フォームがこちら


鹿実は乗せてはいけない男を乗せてしまった。
その名も鹿児島城西 2年乗田元気(水俣第二中)
思えばこの選手 昨年秋の天王山 城西対神村学園戦でも逆転のスリーランを放っており城西が勝たなくていけない試合では必ず結果を残す男です。この日も先制のセンター前を含む4打数4安打。四球も得てますのでこの日何回ランナー出てるの?疲れないの?状態!!

ランナーを背負ってからの鹿児島城西 八方悠介投手の粘りが凄かった
終わってみれば強打の鹿実打線を散発6安打完封。ランナーを背負ってから粘り切るのが佐々木誠監督から大きな信頼を得ているところだと思います。
昨日もランナーを背負って鹿実の3番坂本・4番古川・5番城下を抑えきりました。

その後 鹿実エースの加島が降板してからは同イニングに二人の頭部デッドボールがあり 2選手共継続して試合に出られないなど 荒れ模様になるかと思いましたが、変わった城西の控え選手による働きで終盤 得点を重ね11対0の大差がつきました。

もう一回試合をしても城西が大勝するかと問われるとそうは思いません。この試合が県立鴨池のマウンドだったら、主審が違ったら、温度湿度が違ったら鹿児島実業 加島投手の調子も全く異なっていたと思います。それぐらい投手の調子はデリケートなものです。

試合終わって 見返してみてもやはり野球は投手次第なんだなとつくづく感じました。鹿児島実業の高田投手が復調していたら・・・ いえいえ今回は佐々木誠監督が八方悠介投手を大事に育てて、チームの底上げを図った結果がこの勝利を生んだのだと思います。今回はね!

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