今年の6月に鹿児島市の泉町に鹿児島銀行が運営するYOKADO(よかど)鹿児島・鹿児島銀行別館がオープンしました。そして4ヶ月後の10月にメタボ社長も初めて見に行って来ました。今回は飲食レビューではなく 不動産的検知から
場所はこちらです。
天文館電停を過ぎて 山形屋の向かいにある鹿児島銀行本店のさらに裏の立地にあります。
建物はこんな感じで最新のおしゃれな作り でも 平日の11時半になるのにビルの前には人通りが全くありません。
そして先に出来上がった別館と現在建築中の本館には渡り廊下が出来てます。鹿児島市で市道に渡り廊下を作れたのは他に例があるかな。さすが政治的にも鹿児島で強い鹿児島銀行の力です。そしてまたしても人通りはありません。
1階はレッドロック(焼肉店)しか入っていないのかという感じに見えます。これはビルのルールで外壁(ガラス面)に表示物をしてはいけないというルールからそうなっているのですが オフィスビルだと一般的にそのルールが普通です。しかしこのビルは1・2階飲食商業でその上階はオフィスという複合ビルですので その判断は間違いです。最も高い家賃を払っている1・2階の飲食テナントは外部にアピールすることも出来ず ビル側で定めた集合案内板でお客様に告知するしかない 生殺し状態です。
(なんでレッドロックだけ宣伝OKやねんという意見があるかもしれませんが これは建物内から表示してるので OKということになります)
建物南側の1階はkotobuki delicatessenというカフェ・惣菜屋さんでした。アイスコーヒーなんと110円。安いのでちょっと休憩や打ち合わせにちょどいいのではないでしょうか?
続いて1階店内です。
(よかどHPから)
1階はそれぞれの独立店舗という感じです。左に見えるのが満月のお好み焼きさんです。
そして2階はフードコートになってます。
時刻は11時45分(平日)なのですが 客が一人しかいません。店員さんから「いらっしゃいませ こちらへどうぞー」と声をかけられると 心優しいメタボ社長は少しでも売り上げに貢献してあげたいのですが その日はこむらさきラーメンを食べるって決めてるんです。本当にごめんなさい
店員さんの優しい声がけが心に刺さりました😢
そして店を出ようとした時 70代の老夫婦が店内に入ってきて どうも奥様はここが電子マネーでないと支払いが出来ないことを知っていたらしく
この店内にある電子マネー券売機をじーっと見つめて
店内を出ていかれました。
今回鹿児島銀行はこの飲食店全店を電子マネーしか使えないというルールで運営しましたが 私は銀行こそ 現金を大事に 現金を使わせるべきではなかったのかと思います。それこそ電子マネーで完遂する世の中になれば 銀行の存在価値は無くなるのでは?
結論
今回 YOKADO(よかど)鹿児島を見てきましたが まだ本館が完成していないので 今後どうなるか分からないですが
用途は立地によって決まるものであって 建物で決まるものではないということを言いたいです。
分かりやすく言うと おしゃれで最新の建物さえ建てれば 僻地であっても希望の用途で運営できますか?って話です。
不動産の立地には様々な評価がありますが、そのルールが無ければ建物ありきの世の中になってしまいます。そのルールがあるからこそ 専門家がここは オフィスいやホテルいや物販店舗いや飲食モールいや倉庫と用途を決めてそこから建物設計に入ります。それが嫌なら その地域一体を再開発しかないです。
そしてもし 来年完成予定の鹿児島銀行本店が完成し、物販店舗化しようものならそれはもう「山形屋潰し」です。そういえば数年前 山形屋が新館建設を希望しましたが鹿児島銀行は融資を許可しませんでした。それってひょっとして今回の鹿児島銀行商業ビル化計画があったからこその不許可だったのかと いらん勘繰りをしてしまいます。
(本来はそういうことが起きないように銀行法で銀行は銀行業以外はしてはいけないという法律があります。ただ最近はだいぶ緩くなってきて 今回のテナント構成を見ても地域の活性化に貢献できる商業店舗なら可能みたいな条件があったのかもしれませんが)
どちらにしても このモールはリピーターを捉えるテナント構成ではないので1年後かなり客足は落ちると思います。そういう立地です。これまでの山形屋を中心にした金生町の顧客シェアの奪い合いになるだけかと思います。
文句ばっかり言ってないで メタボ社長ならこうするみたいな名言はないのかよと思ったそこのあなた!!
そんなこと ブログでは書けませんよww